レトロスペクティブ“決定事項”をトラッキングする
みんなのあるある悩み
「レトロスペクティブ(レトロ)で出たアクションアイテム、結局何も進まなかった…」こんな経験、ありませんか?チーム活動の中で、良いアイデアが出ても、実行に移せないことがしばしばあります。話し合いの場で出たアイデアは、一瞬の盛り上がりを見せますが、時間が経つとその熱は冷め、次回のレトロではその話が出ることもなくなってしまいますよね。
この「決定事項が行動に移せない」というのは、多くのチームが直面する共通の課題です。そこで今日は、アクションアイテムをボード化し、効果的にトラッキングする方法についてお話ししましょう。
アクションアイテムの見える化
まず最初に考えたいのは、アクションアイテムを見える化するということです。これが単純ながら非常に効果的です。アクションアイテムがボード上に表示されていると、チーム全体がその進捗を確認できます。例えば、以下のステップで進めてみてください。
- レトロスペクティブの後に、出たアイデアをまとめる
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メンバーが意見を出し合った後、そのアイデアをポストイットに書き出します。各アイデアは具体的なアクションとして整理し、チーム全員が理解しやすい言葉で表現します。
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ボードに配置して見える化
- 制作したアイデアをボードに貼り付け、チームが集まりやすい場所に配置します。物理的なボードでも、デジタルツール(TrelloやNotionなど)でも構いません。大切なのは、誰もが目に見える形でアクションアイテムを確認できることです。
この見える化によって、誰がどのアクションアイテムを担当しているのか、進捗はどうなのかが明確になります。
定期的なフォローアップ
次に重要なのは、アクションアイテムに対する定期的なフォローアップです。チームは忙しい日々を送っているため、レトロで決めたことを忘れがちです。そのため、定期的に進捗を確認する時間を設けると良いでしょう。
例えば、以下の方法を試してみてください。
- 毎日のスタンドアップミーティングで確認
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毎日の短いミーティングで、ボードのアクションアイテムを確認し、進捗状況を報告します。これにより、メンバー全員がアクションアイテムを意識し続けることができます。
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次回のレトロでの振り返り
- 次回のレトロでは、前回のアクションアイテムについて振り返りを行います。完了したもの、まだ進行中のもの、進捗がないものを確認することで、次回のアクションに活かすことができます。
このようなフォローアップを通じて、チームメンバーの意識を高め、アクションアイテムを実行に移すための環境を整えることができます。
進捗管理のためのツール活用
アクションアイテムのトラッキングには、適切なツールを利用するのも有効です。最近では、さまざまなプロジェクト管理ツールが登場しています。これらを活用することで、チーム全体の進捗状況をよりスムーズに管理できます。
例えば、次のようなツールが役立ちます。
- Trello
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ボード形式でタスクを管理できるツールです。アクションアイテムをカードとして作成し、進捗に応じて移動させることで、誰が何をしているのかが一目で分かります。
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Asana
- タスク管理に特化したツールです。進捗状況や期日を設定できるため、重要なアクションアイテムが締切を過ぎてしまうことを防げます。
これらのツールを活用すると、アクションアイテムの状況をチーム全体で共有しやすくなり、メンバーのモチベーションも向上します。
まとめと問いかけ
レトロスペクティブで出たアクションアイテムが行動に結びつかないという共通の悩みを解消するためには、アクションアイテムの見える化、定期的なフォローアップ、そして適切なツールの活用が効果的です。これらのステップを取り入れることで、チームがより強固に結びつき、改善のサイクルを回すことができるはずです。
今、あなたのチームにとって一番重要なアクションアイテムは何ですか?これをきっかけに、具体的な行動に移してみませんか?あなたのチームの未来を、今ここで一歩踏み出して変えてみましょう!



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