阻害要因を即可視化する“Roadblockボード”

チームでプロジェクトを進める際、「タスクが進まない」「何かに詰まっている」という悩みを抱えたことはありませんか？会議で「このタスクはどうなったの？」「あれはいつ終わるの？」といった質問が飛び交う中、何が問題なのかが見えず、結局誰もがモヤモヤしたまま進まない…そんな経験は、多くのチームが共通して抱える課題です。

このような状況を解決する一つの方法が、”Roadblockボード”です。タスクの進行を妨げている要因を可視化することで、チーム全体で問題解決に向かうフローを構築していきましょう。

1. Roadblockボードとは？
1. 事例: 学生プロジェクトチーム
2. Roadblockボードの作成方法
3. Roadblockボードの運用と定期的な見直し
1. 事例: 企業のプロジェクトチーム
4. チーム活動をより円滑にするために

1. Roadblockボードとは？

まずは“Roadblockボード”の基本的な考え方を理解しましょう。これは、タスクの進行を妨げている要因や問題点を可視化するためのボードです。企業や学校のプロジェクトで多く使われており、チーム全員がその状況を一目で把握できるのがキモです。

具体的には、ボードに付箋やカードを使って詰まっているタスクをマッピングします。「リサーチが進まない」「外部の連絡が取れない」といった具体的な障害を明示化することで、問題を早期に発見し、迅速に対処できるようになります。

事例: 学生プロジェクトチーム

例えば、大学のプロジェクトでグループワークをしている学生たちがいるとします。期限が迫る中で、あるメンバーが「このデータを集めるのに時間がかかっている」と言ったとします。ここでRoadblockボードを導入すると、他のメンバーがその状況を目にし、手を貸すことができます。たとえば、別のメンバーが助けてくれるかもしれませんし、教授に必要なサポートを求めることも可能です。

2. Roadblockボードの作成方法

次に、具体的なRoadblockボードの作成方法を紹介します。以下のポイントを押さえれば、効果的に問題を可視化できます。

ステップ1: ボードの準備

まずは、ホワイトボードや大きな紙、デジタルツール（TrelloやMiroなど）を使ってボードを準備します。チームメンバー全員がアクセスできる場所に設置することが重要です。

ステップ2: 問題の収集

定期的にチームミーティングを行い、各メンバーが現状のタスクについて話す時間を設けます。このとき、各自が直面している問題やタスクの進捗を共有し、詰まっていることを説明します。重要なのは、問題を抱えていることを恥じることなく、オープンに話し合う文化をつくることです。

ステップ3: カテゴリ分け

収集した問題点をグループ化します。「人手不足」「情報不足」「外部要因」など、カテゴリを設けることで、どの分野に問題が集中しているのかが一目瞭然になります。このプロセスが、チーム全員の理解を深め、問題の優先順位をつける手助けをします。

ステップ4: 解決策の策定

最後に、各障害に対して具体的な解決策をみんなで提案します。「Aさんが手伝う」「Bに連絡を取る」といったアクションプランを立て、責任者を決めることが大切です。

3. Roadblockボードの運用と定期的な見直し

Roadblockボードを作成したら、運用に移ります。定期的にボードを確認し、新たな障害が発生していないか、または解決されたものがあるかをチェックします。これにより、チーム全体が常に進捗状況を把握し、問題解決に向けた行動を取り続けることができます。

事例: 企業のプロジェクトチーム

たとえば、ある企業のプロジェクトチームがこのボードを導入したところ、毎週のミーティングの時間が半分に減ったという報告があります。タスクの進行状況が明確になり、社員同士のコミュニケーションが活発化した結果、問題解決までのスピードが格段に上がったのです。これにより、プロジェクト全体の進捗も向上しました。