1on1ミーティングを“雑談”から“学習の場”へ進化させる

Communication(コミュニケーション)- 決意や言葉を伝える体験に

1on1ミーティングを“雑談”から“学習の場”へ進化させる

チームでの活動を進める中で、1on1ミーティングは非常に重要な役割を果たします。しかし、多くの人が感じる悩みとして「1on1がただの進捗確認になってしまう」というものがありますよね。お互いのコミュニケーションが浅くなり、気がつけばただの雑談の場になってしまうことが増えていませんか?実際、時間をかけて行っているはずの1on1が、学びの機会として活かせていないケースは少なくありません。

そこで、今日はその1on1ミーティングを“学びの場”に進化させるための具体的な方法を共に考えてみましょう。チームメンバー全員が成長できる場にするためのアイデアをお届けします!

1. 進捗確認からロールプレイへ

1on1ミーティングが進捗確認だけになってしまう一因は、質問内容が定型化していることです。「今週は何をしたか?」「次は何をするのか?」といった質問が繰り返されることで、会話が形式的になり、深い学びを促す機会が失われてしまいます。

そこで、ロールプレイの導入を提案します。例えば、プロジェクトの課題解決に向けたシナリオを設定し、メンバーがその解決策を提案し合う形式に変えてみましょう。このアプローチでは、実際の業務での状況を想定するため、現実的な学びが得られます。

事例:

あるIT企業では、1on1の中でロールプレイを導入しました。上司がクライアント役、部下が提案者となり、実際のプレゼンテーションを模擬して行うことで、部下は実践的なスキルを磨くことができました。この新しいアプローチにより、進捗確認だけでなく、学びの時間をしっかりと確保できるようになりました。

2. 意義のあるフィードバックを交換する

もう一つの課題は、フィードバックが一方通行になってしまうこと。上司からの評価が主になり、自分の意見を言うことが少なくなってしまうのです。1on1は双方向で成り立つものなので、フィードバックを意義のあるものにするための設計が必要です。

まず、自分が受けたフィードバックに対して、具体的なエピソードを元に答える質問を用意しておきましょう。「最近のプロジェクトで最も難しかったことは何でしたか?」や「その時、どのように対処しましたか?」といった具体的な質問が効果的です。

事例:

ある営業チームでは、ミーティングの中で「最近の成功体験と失敗体験をシェアしよう」というルールを設けました。この取り組みにより、チームメンバーが自らの経験を振り返り、他のメンバーから新しい視点でのフィードバックを受け取る機会が増えました。その結果、個々の業務改善にもつながり、チーム全体の成長が促進されました。

3. 学びを促進する質問テンプレートを活用する

実際の1on1で使う質問テンプレートを作成することで、より効果的な学びの場を設計できます。以下のような質問をテンプレートに盛り込むと良いでしょう。

  1. 振り返り型:
  2. 「最近、どの業務で一番成長を感じましたか?」
  3. 「その経験から学んだことは何ですか?」

  4. 未来志向型:

  5. 「次回のプロジェクトで挑戦してみたいことはありますか?」
  6. 「どのようなサポートがあれば、よりスムーズに業務が進むと思いますか?」

  7. 相互成長型:

  8. 「私があなたに対してどのようなサポートを提供できると思いますか?」
  9. 「あなたからのフィードバックで、どのように私が改善できると思いますか?」

このような質問を使用することで、1on1は単なる報告の場から、相互に学び合う貴重な時間へと進化します。

事例:

あるチームでは、毎回の1on1前にこれらの質問をメンバーに共有しました。メンバーは事前に考えをまとめることで、会話がスムーズになり、より深い議論が可能になりました。結果として、フィードバックが有意義になり、メンバーそれぞれの成長に寄与しました。

4. フォローアップで学びを定着させる

1on1ミーティングを経て得た学びを定着させるためには、フォローアップが欠かせません。ミーティング後にお互いの学びを振り返り、次回のアクションを明確にすることで、学びを持続的に活用することができます。

事例:

ある教育機関では、1on1後に必ず「今日の学び」と「次のステップ」を記録するシートを使っています。これにより、メンバーは自分の成長を視覚化でき、次回の1on1での振り返りにも活用できるため、学びの効果が高まっています。


1on1ミーティングは、単なる進捗確認の場から、チーム全員が成長するための貴重な“学びの場”へと進化させることができます。あなたのチームは、どのような取り組みを始めてみたいですか?ぜひ、今回の提案を参考にして、次回の1on1に役立ててみてください。あなたの行動が、チーム全体の成長に繋がるはずです。

 

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MDプランナー|企画とストーリーを軸に商品開発を担当。
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